第32回日本がん検診・診断学会総会

会長挨拶

会長 河合 隆

東京医科大学消化器内視鏡学 主任教授

河合 隆

 この度、第32回日本がん検診診断学会総会(2024年9月28日・29日)の当番会長を担当させていただくにあたり、本学会会員ならびに関係各位の皆様にご挨拶申し上げます。

 日本がん検診診断学会は、平成3年に「日本消化器集団検診学会」有賀槐三理事長の呼びかけで「日本婦人科がん検診学会」「日本肺癌学会」の3学会から「がん検診協議会」が創設されました。その後、主旨に賛同された「日本腎泌尿器疾患予防医学研究会」「日本乳がん検診学会」「日本小児がん学会」「日本医学放射線学会」が参加して計7学会になり、平成6年「日本がん検診・診断学会」が設立されました。本学会設立の主旨は、「各種がん検診に共通した諸問題、特にがん診断学、検診方法、精度管理、検診の評価及び行政の対応などについて協議し日本におけるがん検診の発展に寄与することであります。

 今回、実際にがん検診を第一線で診療されておられるクリニックの先生方、検診・健診センターの先生方に本学会に参画いただき、ディスカッションいただく事を目的として、本総会のテーマは“ジェネラリストのがん検診”といたしました。

 私の専門が消化器内視鏡であることから、内視鏡検診・ABC検診が行われている胃癌検診、さらに大腸癌検診の今後、早期膵癌発見を含めた膵癌検診の可能性を主題テーマにするとともに、個々の臓器の検診の専門医も、専門外の部位のがん検診に関しても一定の知識を持つことが必要と考えられることから、肺がん、乳がん、婦人科がん、泌尿器がん、小児がん、放射線領域、さらに各領域に関与する横断企画医としてAI・ICTの可能性をテーマとしました。症例報告を含めた一般演題セッションも企画しております。

 参加する先生方に実り多き総会になるよう、当院の呼吸器外科、婦人科、乳腺科、泌尿器科、放射線科、消化器内科など各診療科ともタイアップし、鋭意準備を進めております。

 会員ならびに関係各位の皆様の多数の参加をお待ちしております。

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